今週から「子ども日本語教室」の二学期が始まった。最初の担当は“ネパール男子”のひとりでやんちゃな小5のS君。いつもながら全く勉強モードになる気配なし。
こちらも久しぶりで会話のきっかけが上手く掴めず試行錯誤するなか、「夏休みどこかへ出かけた?」が上手く響いた模様。「オオサカ!」と返って来た。
「オオサカを漢字で書ける?」と振ると「大」と書いて行き詰る。「サカってどうかくの?」私が書いてみせると一生懸命真似して書いている。やる気が出てきたようだ。
「じゃぁ、他にもお出かけした場所の名前を漢字で書いてみようよ!」とふったところ、身を乗り出してきた。「キョート、ウエノ、あぁ、サクラギチョーにもいったよ!」
京都、上野、桜木町…こちらが出すヒントも参考にしながらホワイトボードに次々と書いて行く。めずらしく集中している。
『一学期終了』で書いたように今期も“ネパール男子”の対応に追われるのだろうと気が重かったのだが…予想外の良い展開に小さな希望を見出した気分。