ちょっとひと眠り

ちょっとひと眠り

特に場所を選ぶことなく「ちょっとひと眠り」できる人が羨ましい。私はそれがけっこう苦手で上手くできなかった。

オフィスでパソコンの前に座り、身体はあまり動かさず、ひたすら頭と気を使うことを強いられる会社生活のなかで、昼休みに「ちょっとひと眠り」できたら楽だろうなぁと…。

毎日仕事に追われ、日中はストレスにたっぷり晒されると、昼どころか夜まで眠れなくなってしまうことさえ少なくなかった。

電車やバスで程よい振動が与えられても、なかなか意識は落ちないし、出張で飛行機に十時間以上乗るような場合でさえも眠りにつくのには苦労した。

ところが、今は昼休みの「ちょっとひと眠り」が難なくできるようになった。狭い管理室の硬い床に横たわれば直ぐだ。もちろん夜だって寝つけないことはまずない。

今の仕事では頭より身体を使うから眠れるのだろう。「身体より頭を使う」から「頭より身体を使う」へライフシフトしたおかげだ。