もう会わぬこと

もう会わぬこと

長谷川櫂さんのコラム『四季』で取り上げられていた一首が目にとまり、出逢いと別れについてしばし考えた。

運命と言ってしまえば楽になる出逢いたることもう会わぬこと(太田二郎)

「出逢い」は偶然の賜物で、それは「運命」。一方で、「もう会わぬこと」は「意志」だ。

しかし、そのような決断に至るプロセスには数多の偶然があり、それが積もり積もって「もう会わない」に至るとすれば、これも「運命」なのかもしれない。

いや、むしろそんなふうに「運命」だと考えたほうが楽になる。つまり、そう考えないと「もう会わない」という自分の意志が揺らいでしまう。

でも、ほんとうは「もっと会いたい」のだ。せっかく出逢ったのだから。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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